ノンアダルト1(ファンタジー編2)官能小説
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| 現実編 | ≪ 1 1−1 ≫ |
| ファンタジー編 | ≪ 1 2−1 2−2 ≫ |
――― どのくらい、漂っていただろうか、相変わらず、体中がしびれ、自分の体の大きさが分からないほどにぐったりとしていた。やっとの思いで、まぶたを上に持ち上げると遠くのほうで光がゆらゆらとゆれていて、ゆっくりと波に運ばれるかのように近づいていった。
ステンドグラスのような光の幕から、所々光が差し込み辺りを照らしていた。
水面、、、いったいどこまで流されたんだろうか、、、
ゆらゆらと水面に近づき、目の前まで迫ってきて明るい光が飛び込んできたかと思った瞬間、はっと目が覚め、体を起こして、自分の体と、辺りとを見まわした、、、
周りは静けさと、闇に包まれ、背後には土の壁があり、ぽっかりと口を開けていた、、、
周りは何事も無かったような静けさに包まれた土の空間が広がっていった、、、
あそこから落ちてきて、意識を失ってたんだ、、、
立ち上がろうと右手に力を込めると、自分の手のなかに何かの感触を感じて、目をやると、折れてぼろぼろになった棒切れが握られていた、、、
兄ちゃん、、、父さん、母さん、、、早く戻らなきゃ。
転がってきたであろう場所へと行くと、自分がこれからしようとしている事が愚かに思えるほど、きつい急斜面がそびえ立っていた。それでも何とかしようと、手をかけ、足をかけて、必死で試みてみるものの、途中で、方の手や足が外れてしまい、ずるずると元の地面へと引き戻されていった。
、、、どうしよう、体のしびれもまだ完全には抜けておらず、節々がぎしぎしと痛み、この場から抜け出す手立ても見つからず、その場に座りこんでしまった。
どのくらい座りこんでいただろうか、、喉がからからになっているのに気づき、今の状況を抜け出させてくれるようなものは一向に見当たらなかった。
続く、、、
| 現実編 | ≪ 1 1−1 ≫ |
| ファンタジー編 | ≪ 1 2−1 2−2 ≫ |
ノンアダルト1(現実編1)官能小説
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洞穴に近づき、中を覗きこんでみると、3メートルくらい先に土の壁が見え、部分的にえぐられているだけだった。戦争の時に防空豪として使っていたのだろうか、今ではその面影も無く、周りの景色に溶けこむようにぽっかりと口を開けていた。
中に入ると日の光がさえぎられ、土の壁に寄りかかるとひんやりと冷たかった。
壁の土を爪の先で削ってみると、ぱらぱらと砂が落ち、中から丸っこい石が顔を出した。石と土の間に爪を立て、指先に力を込めると、ポコッと気持ち良く外れ、その感覚が面白く、夢中になって土に埋まってる石を探しては、ポコポコと外していき、綺麗な石だけ一箇所に集めては夢中でまた石探し出す作業を繰り返していった。―――
「うわっ、なんか出てきた」
孝治が土を削った部分から、頭が赤く、胴が濃い灰色をしていて、足が何本も生えている小さな虫が顔を出し、土の壁に足を何度か滑らせた後、ポトリと地面に落下した。
「うゎ、気持ち悪い」
遠まわしに眺めていると、無数の足を器用に動かし土の壁に向かっていった。 孝治の持っていた木の棒を取り上げ、その先端でプチリとつぶすと、中から黄色い液体がジワリと染み出した。他にも、白くて良く太ったコロコロとした幼虫や、黒い甲殻類の小さな虫や、オケラなどが顔を出し、そのたびにまじまじと見つめた。
外では日が傾き始め、気温が下がってきたのか、ジワジワと日中は五月蝿いセミの鳴き声も静まりつつあるようだった。
* * *
「ただいま」
「お帰り」
ピタピタとスリッパの音を鳴らしながら、台所から笑顔を覗かせたかと思うと、キュッと眉間に皺をよせたので、なにか悪いことをしたのかと、一歩後ろへとあとずさった。
「また転んだの、まったく、、、泥だらけにして、、先にお風呂に行ってらっしゃい」
「まだ沸かしてないけど、暑いからいいでしょ」
「はぁい」
なんだ、そんなことか、そう思いながらだらだらと返事をすると、泥だらけの靴を脱ぎ、一段上がった玄関へと足を伸ばした。
「ちょっと待って、足だけ外で洗ってらっしゃい」
めんどくさい、と返事をする変わりに、眉間に皺を寄せ返す。
「どんだけー」
「訳わかんないこと言ってないで早く行ってらっしゃい」
しぶしぶ体を返し、連れだって庭にある蛇口へと行き、バシャバシャと足を洗うと、お風呂場へと向かった。
「うゎ、冷たい」
いくら夏だからと言っても、急に水につかるとやっぱり冷たい。孝治はというと、傷口を押さえながらそろそろと湯船に入り込んできた。その姿がなんとなくじれったくて、一掻きバシャリと水をかけてやった。
「やめろ」
面白くなってもう一掻きすると、むきになって今度は孝治がかけかえして来る。
「イッテ、目に入った、、、やり過ぎだぞ」
今度は、両手で勢い良く水を持ち上げて相手の頭から水をかぶせ、相手も負けじと洗面器で応戦する。 そんな往行を続けているうち、ついにはお風呂の水が太ももの半ば位になってしまい、ふと母親の顔が脳裏をよぎって、ばつの悪さがこみ上げてきた。
「おまえが先にやったんだからな」
そう言ってドカドカと湯船を後にし、目に見える部分をざっと拭くと、着替えに袖を通した。
台所からは、包丁の音や、コンロにフライパンを乗せる音、油の熱せられる音が心地よく響いてきて、おいしそうな匂いも手伝って、おなかがひとりでにグゥ〜と間抜けな音を鳴らした。
「ただいま」
父さんが帰ってきた。慌てて玄関に走っていくと、油と汗で黒くなった作業着を着た、汗だくの父が立っていた。
「お帰りなさい」
ニコリと笑顔を返すと、こちらへ鞄を持った手を伸ばし、それを受け取った。
「うゎ、油くさい」
「それが父さんの仕事だ、、、オサは将来どんな仕事をするんだろうな、、」
少し笑顔を歪ませて、そう言うと、頭をクシャクシャと撫でてくれた。
「コウはどうした?」
「まだお風呂」
「そうか、、、」
そう言って、風呂場の方へ目をやり、玄関に並べられた靴へと目線を落としていった。
「また二人して外で悪さしてきたな、、、後で父さんにも話しを聞かせてくれよ」
「うん」
「、、、そうだオサ、カブトムシ、欲しくないか?」
「欲しい」
「会社の人に良い場所教えてもらったんだ。今度の休みにでも行くか」
「うん」
「朝早いから、ちゃんと準備しておけよ」
そう言うと父は自分の部屋へと引き上げていった。
一人になり、ふと弟が気になって風呂場の方へと行くと、ガタガタと服を着替えている音がして、安心した。、、、胸騒ぎ?気のせいだよな、、、。
続く、、、
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ぽかんと口を開けて入り口を眺めている孝治を尻目に、統は入り口へと向かっていった。
「待ってよ」
ゴン
「イッテ」
怪訝な顔をする統の正面には目には見えない透明な壁が張られているらしく、それ以上進むことができない。恐る恐る触れてみると、ひんやりと冷たく、力を加えると、わずかに手が沈んだ。
もう片方の手で、別の場所に触れてみるが、やはりそこにも壁らしきものがあり、それ以上進めそうもない。
空いてる個所がないか調べるため、壁をなでるように右手をずらし、更に左手もずらす。
体を移動させ、両手を滑らし、右手を離しては、壁に触れ、左手を離しては壁に触れる、、 、、、
右手、左手、、押して、引いて、
「テテテテ、テーテーテ、テーテーテ、テーテ、、、」
「兄ちゃん、、何やってんの、、、その歌、髭ダンスだし、、」
* * *
ごめんなさいm(_ _)m悪ふざけしました。
、、、でわ、こんどはほんとに本編スタートです。 、、、このノリも結構いいかも、、そうでもないか、、
入り口付近は、伸びきった草で覆われていて、外部からの進入を拒んでいるかのようだった。
期待と不安を胸に、一歩一歩穴へと向かい、孝治もそれに続く。
内部は、ひんやりと涼しく、奥からかすかに風が流れ出しているように感じられた。
土とごつごつの石で囲まれた中を、恐る恐る進んでいくと、道は徐々に広くなり、天井はジャンプしても届かないほどになっていた。
「大きな洞穴だね、、」
木の枝をだらしなく、ずるずると引きずりながら孝治がつぶやいた。
空気はじめじめとした、湿っぽいものにかわってゆき、その湿気のせいで壁には水滴がたまり、ひたひたとしずくを落としていた。足元では暗闇の中を、時折小さな虫が慌てるように走り去っていった。
「ねぇ、そろそろ帰ろうよ」
「・・・」
統にも不安が徐々に増してはいたが、その時はまだ期待感の方がわずかに勝っており、無言でゆっくりと進んでいった。
どのくらい先があるのか気になり、前方へ目をやると、数メートル先の方で通路をふさぐかのように周りよりも深い黒でつぶされており、暗闇に慣れた目でも、その先をうかがい知ることはできなかった。
「何かある」
独り言のようにつぶやくと、少しだけ歩を早めた。
漆黒の中へと到達すると、そこは広間のような開けた空間になっていて、天井も壁も、闇に飲まれてしまい確認することはできなかった。
「、、、うっわー」
二人とも、口をぽかんと開け、夢中で広間を見渡したが、どこを見渡しても闇しかなく、自分の存在すら見失ってしまいそうだった。
「すごい、、」
なにも無い空間をひたすら見つめつづけ、体を移動させてはまた周りを見渡した。今まで経験したことの無い、果てしない空間で周りが埋め尽くされていた。
――― 「わっ、、ぅあぁ」
突然、後方でガラガラと崩れる音と共に孝治の叫び声が広間に響きわたり、はっとなって、とっさに体を返し弟の姿を探したが、目に写るのは闇ばかりで、孝治の姿が見当たらない。
「こうじ」
両手を前に突き出し、足を地面にずる様にすべらし、辺りを見まわす。
「、、、いたら返事しろ」
声はむなしく空間を駆け巡り、自分の元へと帰ってくるばかりだった。手をかいても、足をずらしてもぶつかるのは、地面から飛び出た石ばかりで、徐々に気分をあせらせていった。
右足を前方にずらすと、ふわっと急に地面の感覚がなくなり、恐る恐る足を下へとおろしたが、むなしく空気をつかむだけだった。
足をそっと戻し、がくがくさせながら、両手を地面につけてしゃがみこむと、どこまでも深く、飲み込まれてしまいそうな空間が、目の前にぽっかりと口を開けていた。
「、、なんでこんなところに、、」
額に汗が噴出し、あせりと、怒りが増していき、ドンと地面にこぶしを立てると、目の前の黒い塊をじっと睨みつけた。
「こうじ、、、 、、、こうじーーー」
必死の声もむなしく空間に木霊し、統の顔は徐々に青ざめていった、、、
* * *
そこらじゅうを石にぶつけ、いつ止まるとも分からないまま転がり続け、意識も徐々に薄れていった。
――― わずかに意識が戻ると、ボゥとする頭で今の状況を理解しようと努めたけど、頭に霧がかかっているようで、うまく働いてはくれなかった。落下する感覚は無くなっていたので、どこかで止まっていらしいことだけが確認できた。
起き上がろうと、体に力をこめてみたけど、いたるところを強打したせいか体中がしびれ、指先を動かす力もなく、体の感覚すら失われているかのようだった。
、、このまま、死んじゃうのかな、、
徐々に、また眠気のようなものに襲われてゆき、だらりとした体が徐々に沈んでいくような感覚に包まれていった。ゆっくりとゆらゆらと水中を漂っているかのように深い闇の中へと沈んでいった、、、
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